医療法人明和病院

医療機能評価機構認定病院、臨床研修指定病院、兵庫県がん診療準拠点病院

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乳腺・内分泌外科

根治を目指す乳がん治療。

精密な診断に基づき、早期乳がんはより小さく治し、転移性乳がんであっても患者様が希望されれば、諦めることなく根治を目指す治療を行っています。

乳腺・内分泌外科の特長

転移性乳がんに対してバイオロジー(生物学)に基づいた根治を目指した治療。

日本乳がん検診制度管理中央機構 評価AS認定読影医、A認定診療放射線技師を中心とした診断精度の高い乳房検査体制です。

  • 認定読影医4名
  • 女性放射線技師3名
  • 女性超音波撮影技師3名

乳腺・内分泌外科の診断・治療

精密な診察、検査による正確な病状把握に基づき、早期乳がんではより小さく治し(センチネルリンパ節生検による腋窩リンパ節郭清術の省略、乳房部分切除、形成外科と連携した乳房再建など)、転移性乳がんにはそれぞれの病状に応じて、薬物、手術、放射線療法を組み合わせて根治を目指します。

乳腺・内分泌外科が対象とする疾患

  • 早期乳がん
  • 転移・再発乳がん
  • 甲状腺疾患
  • 副甲状腺疾患

乳腺・内分泌外科での検査

  • マンモグラフィ、3Dトモシンセシス(乳房1mm断層画像)
  • 超音波検査装置、エラストグラフィ(硬さセンサー)、カラードプラー(血流検査)
  • MRI(核磁気共鳴画像法)
  • CT(コンピューター断層撮影)
  • PET-CT(陽電子放射断層撮影〈関連施設・明和キャンサークリニックにて〉)

受診時のアドバイス

予約制なので、予約を取って受診された方がより待ち時間を少なく、診療を受けていただけます。

当院の特色

診断

乳癌の精密検査においては通常のマンモグラフィ、エコー検査、MRI検査に加え、トモシンセシス、エラストグラフィ、カラードプラーを併用し乳癌をより詳細に検討しています。

治療:手術

乳房温存、センチネルリンパ節生検(RI併用法)を用いた負担の少ない手術、また当院形成外科と協力し、インプラント、自家移植による乳房再建を積極的におこなっています。また、初診時に切除不能である局所進行乳癌(T4以上)であっても、集学的治療・皮膚移植を併用し、積極的に切除しています。現在のところT4以上の局所再発率は3%程度で、切除不能乳癌をほぼ克服しています。

切除不能・転移・再発乳癌の克服を目指した治療

  • 転移・再発乳癌

乳癌治療は早期発見、早期治療が基本です。それは、切除不能となった症例や遠隔転移した症例では、ほとんどが治らないとされているからです。また治療後に遠隔転移再発を来した症例も予後不良とされています。よってこれらの症例に対しては、治らないのであれば出来るだけ身体的負担の少ない治療から開始すべきとされています。超高齢者や他疾患により治療が制限される場合には良い治療選択肢かもしれません。しかし、乳癌が最も多いのは40歳から50歳台の子育てや働き盛りの世代です。まだまだ人生これからという時期に転移・再発した場合、治らない事が前提の治療しか提示されないのはとてもつらい事かと思います。

 近年、これまでの内分泌療法・化学療法・骨転移治療薬・外科的治療・放射線治療に加え、様々な分子標的治療(抗HER2療法薬、血管新生阻害薬、mTOR阻害薬、CD4/6阻害薬等)が開発されてきました。また、非常に詳細に乳癌の病態が解明され、乳癌の悪性化は必ずしも一方通行的に進行するのではなく、可逆性でたとえ高度に進行しても、治療により様々な治療感受性を取り戻す事が証明されてきました。

そこで、当院ではこの様な切除不能・転移・再発乳癌に対しても、患者さんが希望されればまず臨床的完全寛解(cCR)を目指す治療を提供しています。そしてcCRが得られれば、次に出来るだけ負担の少ない治療で、その状態を長く維持する(long cCR)治療を行っています。また、その様な治療を希望されない、あるいは行えない場合でも、出来るだけ負担の少ない治療で病巣を縮小させ、それを長く維持する(癌を休眠させる)治療を提案しています。

 上記治療により現在、当院の転移性乳癌(Stage IV)cCR維持率は51.5%(17/33)、部分寛解(cPR)率は33.3%11/33例)に到達しています(cCR+cPR=84.8%、観察期間7-80ヶ月、観察期間中央値34ヶ月)。再発乳癌を加えると48.9%cCRを継続しています(23/48例、うち再発乳癌15例)。転移・再発乳癌全体のcCR率を臓器別にみると、頸部・縦隔といった遠隔リンパ節転移で73.3%14/18例、うち再発乳癌3例)で、いずれも長期にその状態を維持しています(図1)。肝転移では上記に加えラジオ波焼灼治療を併用し、44.4%4/9例、うち再発乳癌5例)でcCRとなり、それを維持しています(図2)。その他、肺転移の57.1%4/7例、図3)、骨転移の30(3/10)cCRが得られ(図4)、いずれもその状態を維持しています(重複症例あり)。

  

  

 転移・再発乳癌はこれまでほとんどが治らないとされてきました。しかし様々な治療薬が開発され、その使い方によっては多くの症例でlong cCRが可能となってきています。

  • 切除不能局所進行乳癌

広範囲の皮膚浸潤や潰瘍形成、皮膚転移、胸郭固定などがある乳癌は初診時に根治切除が出来ません。これらの症例では出血や浸出液、感染による悪臭など著しく生活の質(QOL)が低下しています。よって、一時的なQOL向上目的に姑息的(非根治的)切除がおこなわれることがあります。しかし、それではすぐに再燃してしまいます。よって、当院ではそれぞれの症例に適切な薬剤を適切な時期に組み合わせて投与し、縮小させた後に全症例根治切除を目指しております。201010月以降、30例の切除不能乳癌(Stage IIIB 13例、Stage IV 17例)に手術を行い、96.7%29/30例)で根治切除を行いました。現在のところ、それらすべての症例において局所再発はありません。

 切除不能、転移・再発乳癌の治療は、症状緩和・QOLの向上が目的とされています。しかし、究極のQOL向上は完全寛解となり、負担の少ない治療で出来るだけ長くその状態を維持する事ではないでしょうか。当院ではいつか全ての患者様が乳癌を克服出来る事を願いそれを目指しています。

 

医師

乳腺・内分泌外科担当主任部長

岸本 昌浩

乳がん治療はがん診療の中でも最も進歩の早い領域のひとつです。
わたくしは保険診療の範囲内で集学的に治療をおこない、転移・再発乳癌であっても患者様が希望されれば、根治を目指した治療をおこなっております。

専門分野 乳腺・内分泌外科領域全般
資格認定・専門医 医学博士
日本外科学会 専門医・認定医
日本乳癌学会 専門医・指導医
日本がん治療認定医機構 認定医
検診マンモグラフィ読影認定医(評価AS)
乳房再建用エキスパンダー/インプラント責任医師
西宮市がん検診精度管理委員会乳がん検診部会委員

乳腺・内分泌外科医員

松之木 愛香

皆様が安心して診療をうけて頂けるよう心がけます。
気になること、わからないことなど遠慮なくお伝え下さい。

専門分野 乳腺
資格認定・専門医 医学博士
日本外科学会 専門医
日本乳癌学会 専門医・認定医
日本がん治療認定医機構 認定医
検診マンモグラフィ読影認定医(評価A)

乳腺・内分泌外科医員

村澤 千沙

専門分野 乳腺
資格認定・専門医 日本外科学会 専門医
日本乳癌学会 認定医
日本がん治療認定医機構認定医

外科医員
乳腺・内分泌外科

一瀬 規子

親身な診療を心がけ、安心な医療ができるよう努めます。

専門分野 消化器全般
資格認定・専門医 医学博士
日本外科学会 専門医
マンモグラフィ検診精度管理中央委員会読影試験評価 読影医

非常勤医師

光信 正夫

専門分野 消化器全般、乳腺疾患の治療
資格認定・専門医 日本外科学会 指導医認定医
日本肝臓学会 専門医
日本消化器学会 専門医
日本消化器学会 認定医消化器がん外科治療認定
検診マンモグラフィ読影認定医
日本がん治療認定医機構 認定医
日本乳癌学会 認定医
日本緩和医学会 暫定指導医

非常勤医師
外科甲状腺担当部長

松塚 文夫

専門分野 甲状腺・副甲状腺疾患
資格認定・専門医 日本内分泌外科学会(評議員-特別会員)
甲状腺外科検討会(日本甲状腺外科学会)前腫瘍登録委員
アメリカ甲状腺学会(ATA)正会員
日本外科学会 認定医

非常勤医師
外科甲状腺担当部長

片桐 誠

専門分野 甲状腺
資格認定・専門医 医学博士
日本外科学会認定医
日本内分泌外科学会内分泌外科名誉専門医

診療実績

乳腺疾患手術数 

センチリンパネルリンパ節生検数

休診・代診

11月5日 休診 終日 村澤   
11月8日 休診 午後 松之木   
11月9日 休診 午前 松之木   
11月14日 休診 終日 岸本   
11月15日 休診 終日 岸本   
11月21日 休診 終日 村澤   
11月22日 休診 午後 村澤   
11月29日 休診 午後 松之木   
12月7日 休診 午前 村澤   

診療グループ・診療科・専門外来