医療法人明和病院

医療機能評価機構認定病院、臨床研修指定病院、兵庫県がん診療準拠点病院

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骨盤底(機能障害・臓器脱)センター

― 直腸脱・子宮脱・膀胱瘤などの臓器脱に対する総合治療 ―

ようこそ「骨盤底(機能障害・臓器脱)センター」へ

「排便時にいきみにくい」「トイレに間に合わない」「膣の中に何か落ちてくる感じがする」

こうした症状は、骨盤底の筋肉や靭帯のゆるみが原因で起こる「臓器脱」かもしれません。

私たち明和病院では、2025年より新たに「骨盤底(機能障害・臓器脱)センター」を開設し、直腸脱・子宮脱・膀胱瘤・尿失禁などに対する専門的な診療をスタートしました。

私たちの強み:多職種連携によるチーム医療

明和病院の骨盤底(機能障害・臓器脱)センターでは、以下の診療科がひとつのチームとして同じ手術で協力して行います。

  • 外科:直腸脱、便失禁、便秘に対する保存的治療・手術を担当
  • 産婦人科:子宮脱、腟脱、手術を担当
  • 泌尿器科:尿失禁、膀胱瘤の診断・治療
  • 看護師・リハビリテーション科:骨盤底筋トレーニングやバイオフィードバック療法の指導
骨盤臓器脱 診療グループ

保存的治療と手術的治療の選択肢

① 保存的治療

  • 薬物治療
  • 骨盤底筋トレーニング(ペリネトレーニング)
  • 排便指導(便失禁、便秘含む)
  • バイオフィードバック療法
  • 電気刺激(EMS)

② 手術治療:多様な手術が選択可能

a.経会陰手術

  • TVM(Tension-free Vaginal Mesh)手術
  • マンチェスター手術
  • 膣閉鎖術
  • ノンメッシュ手術

b.経腹手術

  • 腹腔鏡下直腸脱手術(LVR)
  • 腹腔鏡下仙骨膣固定術(LSC)
  • ロボット支援下仙骨膣固定術(RSC)
  • 同時手術(LVR+LSC)の選択も可能

※腹腔鏡・ロボット手術により体への負担を最小限に抑えます。また患者様の希望に合わせてメッシュを使用しない手術も相談にのっています。

センター長よりメッセージ

骨盤底の悩みは、誰にも相談しにくく、放置されがちです。
でも、適切な治療で日常生活の質を大きく改善できる病気でもあります。
当センターでは、保存療法から高度な腹腔鏡手術まで、患者さん一人ひとりに合った治療をご提案します。
どうぞお気軽にご相談ください。

外科医 岡本 亮(センター長)

このような症状はご相談ください

 
  • トイレが間に合わない(尿失禁・便失禁)
  • 便が出にくい、残便感がある(直腸脱・肛門機能障害)
  • 膣から何かが出てくる(子宮脱・膣断端脱・膀胱瘤)
  • 排尿しづらい、頻尿
手術で治療終わりではなく、その後の生活を見据えたフォローを行います。

肛門のお悩みも、専門医が丁寧に診療します

 

直腸脱や直腸瘤といった骨盤底の疾患だけでなく、痔や肛門ポリープなどのお悩みも、私たちの専門分野です。

「肛門が腫れる」「痛い」「出血する」「できものがある」といった症状は、恥ずかしさから受診をためらう方が多いのが現実です。
でも、これらの多くは早期に適切な治療を行うことで改善が見込める病気です。

こんな症状、ありませんか?

  • 排便時に血が出る、痛みがある
  • 肛門にしこりやできものがある
  • 肛門の外に皮膚のたるみ(皮垂)ができて気になる
  • おしりの近くから膿が出ている
  • 何度も肛門周囲が腫れて切開されたことがある

主な対応疾患と治療内容

診断名 内容 治療の一例
痔核(いぼ痔) 肛門の静脈が腫れてできる結節 外科的切除、結紮術など
痔瘻 肛門周囲の感染により、膿のトンネルができる 根治術(切除、シートン法など)
肛門ポリープ 慢性の刺激などで肛門内にできた隆起性病変 外科的切除
皮垂(スキンタグ) 肛門外側の余った皮膚 切除による整容的改善
裂肛(切れ痔) 肛門が裂けてできる傷 保存的治療、手術治療

経験豊富な外科医が術前から術後まで一貫してサポートします。

大腸カメラ(内視鏡検査)にも注力

肛門疾患のなかには、大腸がんや直腸がんと関連している場合もあります。
明和病院では、肛門症状の精密検査として大腸内視鏡(大腸カメラ)も積極的に実施しています。
痛みや苦痛のない鎮静下での検査も行っております。

「おしり・排便の悩み」を、安心して相談できる場所として

明和病院の「骨盤底(機能障害・臓器脱)センター」は、
排便障害、臓器脱、痔疾患を包括的に診療できる数少ない拠点です。
女性も男性も、年齢を問わず、「おしり・排便の悩み」に寄り添います。

痔や直腸脱は“命に関わらないから”と我慢されがちですが、放置することで悪化し、生活の質が著しく損なわれます。
私たちは、一人ひとりに合った治療を選び、安心して生活できる未来を支えたいと考えています。

“年齢のせい”と諦める前に、一度ご相談を

ご自身の一番気になる症状に合わせて、どの科を受診していただきましても
各科連携して診療にあたり、ご症状の原因をみつけ、治療に当たらせていただきます。

外来診療担当表

問い合わせ先

地域連携室


電話番号 0798-47-1767
平日 9:00~16:00

休診・代診

現在のところ、休診・代診の予定はございません。

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