医療法人明和病院

医療機能評価機構認定病院、臨床研修指定病院、兵庫県がん診療準拠点病院

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明和病院 ブログ

寮に新しい研修医がやってくる

2017年3月24日

この春、明和病院で臨床研修を始める研修医5名のうち
4名が寮に入ることになりました。

去年の秋頃、このブログで書きましたが、
明和病院の研修医の寮は、病院から自転車で10分ほど。

阪神甲子園球場の近くですが、閑静な住宅街の中にあります。
生活面では『ららぽーと甲子園』や
歩いて数分のところに大型スーパーの『LIFE(浜甲子園店)』も
深夜24時まで開いており、買い物には不自由しません。

また、近所に安くて美味しい飲食店の多くあり、
疲れて帰ってご飯を作るのはちょっと・・・
といった時にも心強い見方です。

気になる寮費は、
1部屋+キッチン+バストイレセパレート+洗濯機で15,000円 or
2部屋+キッチン+バストイレセパレート+洗濯機で20,000円
(敷金や礼金も不要!)

そしてなんと駐車場は寮から徒歩1分の所にあり、
駐車場代も込みでこの値段!

実家から通える人以外は、ほぼ全員が寮に入ることを選択する。

そしてこの時期、予め寮の部屋の下見にやってくる。

1人目(S先生♂)
 3月5日(日)に下見希望。
 事前に土日でも対応しますとは伝えていたけど、
 本当に日曜日を希望してくるとは。。。
 と、思いつつ午後から対応することにする。

続けて2人目(T先生♂)
 3月12日(日)に下見希望

なぬっっ! また日曜日か!?

できれば同じ日に来てくれると嬉しいなぁ。。。

だめで元々、
下見1人目のS先生にメッセージを送ってみた。

 N「5日の下見希望を12日に変更できますか??」
 S「・・・3月12日はスペインにいまして・・・」

だよねーー。
人生最後のモラトリアム期間、卒業旅行を謳歌するらしい。

では、反対に下見2人目のT先生にメッセージを送ってみた。

 N「12日の下見希望を5日に変更できますか?」
 S「・・・3月5日はスペインの“カンプノウスタジアム”にいます・・・」

こっちもスペインでサッカー観てるんかい!!
いーよいーよ!2週続けて日曜日に付き合ってあげるから。

そうこうしていると、
とどめに、私のスマホが“ピコン♪”と音を立てて
T先生からメッセージが届いた。

「パリなう。」

このT先生。後で聞いた話だが、
なんと、この1回の海外旅行で2回もロストバゲージして
薄着のまま関空から寒い思いをして帰ってきたそうな。
悪運を使い果たして帰ってきたかな?

これから当分、ゆっくり休める日はなさそうですが、
そんな彼らと新しい生活が始まる日がとても待ち遠しいです。

これから月末にかけて引越しラッシュ!!


臨床研修事務担当 N

※臨床研修医の採用情報
 https://www.meiwa-hospital.com/recruit/resident/

※明和病院では医学生さんの病院見学を随時受け付けています。
 ご希望の学生さんは、所属大学、学年、氏名、希望の見学候補日、
 特に見学したい内容、などを明記の上、
 t.nakayasu@meiwa-hospital.com (総務勤労課 中安)
 までご連絡ください。

春のインターンシップ開始

2017年3月22日

恒例の看護学生によるインターンシップを今日から実施しています.

今日は6名の看護学生が参加.
それぞれ希望の部署で体験してもらいました.
全部署PNS(partnership nursing system)なので、差なく体験.

インターンシップ大歓迎です.
今の当院看護部、とても働きやすい環境になりました.
どっぷり入り込んで見てもらうことを躊躇いません.というか、ぜひ見て~!と自信を持ってるのよね(´0ノ`*)

就職内定者にも参加を許容していますが、これは配属希望部署を決める情報にしてもらいたいから.
今日の参加参加者は内定後にも参加を続けて、ついに今回で全部署制覇.
体験しての希望部署は、その後の本人の労働意欲と学習意欲につながりますからね~ ほんとに大歓迎です^^

で、その彼女の言葉
「入職が決まってるけど不安がある.でもインターンシップで全部署経験したらその不安は少なくなって、やっていけそう、ここで働きたい、とますます思うようになった」と笑顔^^

                 まあなんて素敵な言葉(*^m^*)

 

 各部署の今日の体験パートナーの先輩看護師と記念photo.それぞれ思い出に差し上げました.
                 
                    明日も明後日もインターンシップは続きます     看護部 Y

(写真は掲載許可をいただいております)

 

 

 

 

サクラサク

2017年3月17日

本日は、第111回医師国家試験の発表日です。
そして、今日、日本中で8,533人の新しい医師が誕生しました。

明和病院で研修予定の5名の学生さんは、
晴れて全員無事にお医者さんになりました。

これからは医師として、社会人として
先輩達が通ってきたその道を
しっかり前を向いて進んで欲しいと思います。

しかしその道のりは、
決して平坦ではありません。
辛くて心が折れそうな時もあります。
疲れてヘトヘトになる時もあります。
ある日突然「先生」と呼ばれるその違和感と重圧に
押しつぶされそうになるときが必ずやって来ます。

でも、

明和病院には、
心強いアドバイスをくれるたくさんの先輩と
常に協力し合える同期と
2年間の研修生活をバックアップする事務担当がついてます。

まだまだ若い彼らを
“研修”の2文字が取れるまでの2年間、
我々がしっかり見守り、鍛え上げ、
そして精一杯お世話します。

医師国家試験合格
心からおめでとう!!!!!!!!


この瞬間を心から待っていた臨床研修事務担当 N

【3月18日(土)追記】

一晩明けて。
今朝は清々しい朝になりました。
毎朝行きは阪神の甲子園駅から歩くのですが、
その道すがらにある公園。

桜が咲きました。


明日から甲子園球場は、春の高校野球が開幕します。

春ですね。

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研修医の受け入れを着々と準備中

2017年3月11日

4月に新しい研修医を迎えると、
4月3日(月)の入社式の直後から4月10日(月)まで
新入職のオリエンテーションが開催される。

オリエンテーションが終われば、
皆それぞれローテートする診療科の研修が始まるが
同時に『救急ポイントレクチャー』が開講する。

この『救急ポイントレクチャー』とは、
臨床研修到達目標の「経験すべき症状・病態・疾患」のうち
レポートの作成が求められる重要な項目をベースとして
救急医療の実戦で即役立つ30コマ以上の内容を
指導医クラスの先生方が寄ってたかって講義してくださる
まさにロングランレクチャーである。

各先生に講義依頼のお手紙と、
4月から6月までのカレンダーをつけて順次回覧。
すると、講師の先生方も例年のことなので心得ており、
自分のところに回覧が回ってくると
カレンダーに希望日を記入してどんどん次の先生に回していく。

ひと通り回覧が終わると私の手元に記入された
カレンダーが戻ってきて、会場を確保する。
と、こんな段取りとなる。

こうして完成した平成29年度のレクチャースケジュールはこちら

その他にも研修医のための寮の下見に同行、
白衣のサイズを確認、研修医室の拡張工事の打合せなど、、、

国試発表までの間にも
病院は着々と新しい研修医を迎える準備を整えている。


目が回るほど忙しい臨床研修事務担当 N

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ERオープンカンファレンス

2017年3月4日

先日、明和病院 南館5階の明和ホールで
ERオープンカンファレンスが開催されました。

明和病院の医師、看護師、コメディカルに加えて
院外から開業医の先生や近隣の消防の方と合わせて
総勢45名の方にご参加いただきました。

テーマは、スタッフ・研修医教育およびスキル向上と
地域医療機関・消防隊との連携強化です。

座長は副院長のH先生
4名の1年目の研修医のうち、院外研修に出ている1名を除く
3名が症例報告を行いました。

症例報告
 (1)「まれな小腸イレウスの1例」 H研修医
 (2)「劇症型肝膿傷の一例」    S研修医
 (3)「異物による消化管穿孔の1例」N研修医

直前まで四苦八苦してスライド作ってました。
発表する1年目のK先生
024 170304 ERオープンカンファレンス


また、特別講演として、形成外科のS部長より
 「形成外科医 20年 -出会った方々から教わった事柄」
と題した講演がありました。

因みにこの形成外科のS部長、
昨年1年目の先生からいただいた意見の
“研修医1年目の初期段階で、ERですぐに役立つ
 縫合トレーニングをしてほしい”
という意見に即座に反応していただきました。

なんと平成29年度のオリエンテーション期間中に
講義と練習材料を使った実技訓練をしていただけることになりました。

更に、7月8日(土)に開催する病院説明会と同時開催する
学生さんも参加できる『結紮縫合トレーニング』にも
指導役として参加いただけることになりました。

昨年から外科の先生方と一緒に指導していただいていますが
とても丁寧に教えてくださいます。
医学生さん、7月8日の説明会と結紮縫合トレーニングに
是非ご参加ください。
詳細は、
https://www.meiwa-hospital.com/recruit/resident/
をご覧ください。

お待ちしております


臨床研修事務担当 N

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ナウい??

2017年2月23日

タイトルを読んで、
「うわっっ!  古~~~!! 死後やんけ」
と思ったあなた!

昭和生まれですね。

さて、
タイトルの件はさておき、
まだまだ寒い日が続くのに、
ひと雨ごとに梅やアカシアミモザが咲き始め、
もうすぐ春がやってくるかと思うこの時期に

医大生の病院実習が始まり、
ぼつぼつ春休み中の病院見学の申し込みが舞い込んできます。

臨床研修の事務担当者としては、
病院実習は明和病院を知ってもらう良い機会だと思うので
いろいろとお話もさせてもらいます。

そんな時はやはり社会人。
ご挨拶に名刺とか渡したりするんですよね。
最近は電話よりも専らメールでのやり取りが多くなり、
自分のメールアドレスをお伝えする貴重なツールでもあるわけです。

そんな私の名刺には、
臨床研修担当以外に、いくつかの部署を兼務している全てが
記されていて正直ごちゃごちゃ、、、
IMG_2993

メールを出そうと思っている人で律儀な人は、
メールの冒頭、その全てを書いてこられます。
正直、手間ばかりかかって申し訳ない。

で、リクルート用と言いますか、
シンプルな名刺を別に作ろうと思ったわけです。

そして、どうせ作るなら、リクルートのツールとして
使えるものにしようと、
裏面に明和病院のホームページやブログにアクセスできる
二次元バーコードを仕込んでみようかなと考えました。

通常明和病院の職員が使用している名刺の裏面がこちら。
IMG_2990

基本の印刷以外のレイアウトで印刷する場合は、
別途お金がかかってしまうので、院長直々の了解が必要です。

で、
WEBサイトで無料で二次元バーコードを作成できるツールを使って
二次元バーコードを作成し、
スマホ片手に院長室を訪問。

N「院長先生、医学生さんのリクルート用に裏面を独自に作成したいのですが・・・」

と、スマホを二次元バーコードにかざすと、一瞬で明和病院のスマートフォン用の
ホームページが表示された。

そして院長の顔を恐る恐る覗き込む。。。。。

すると、院長、
「こんな“ナウい”ことできるんか!!」

・・・???
いま、なんと仰いました??

はい。私も昭和生まれです。
今の研修医は殆どが平成生まれ。
学生さんも殆どが平成生まれ。
知らんよね。そんな言葉。

が、なんとウィキペディアに登録されていた。
“「ナウい」とは、かつて流行した若者言葉で、「今風の」を意味する語である。”
悪かったね、かつての若者で。

何はともあれ、死後と化した“ナウい”に助けられ、
めでたく新しい名詞が出来上がりました。

         表面
IMG_2991
         裏面
IMG_2992

今後、学生さん達にはこちらを配らせていただきます。
どうぞ宜しくお願いいたします。

あっ。そう言えば、iPhoneって二次元バーコードリーダーを標準装備してないんだよね。
無料で落とせるアプリがあるから独自で入手してね。

もはやイニシャルで表記することが疑問に思えている臨床研修事務担当 N

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国試も終わって

2017年2月18日

さて、
ようやく医師国家試験が終わりました。
いろいろなところで解答速報が出ているけれど、
それでもやはり発表までの1ヶ月間という時間は
不安でとても長い時間かもしれません。

明和病院に内定している医学生さんからは
国試が終わってから、続々と寮の部屋の希望調査や
ユニフォームサイズの返事が届きました。

そして寮の部屋の希望が被ってしまい、
頭を抱えている事務担当Nでございます。。。

今週は国試以外にもいろいろなことがありました。

先週から2週間の予定で行われていた兵庫医科大学の5年生の実習生第1陣が
昨日で終わり、それぞれの大学に帰っていきました。

私が言うのもなんですが、
明和病院の先生方は実習生さんの教育にとても熱心だと思います。
日々忙しい診療の中で、学生さんの興味や反応も見ながら
一生懸命教えてくれます。
心から感謝感謝。

昨日の帰宅間際に、とある指導医の先生に会いました。
指「今日までの学生さん、どうやったかなぁ」
N「帰る前に私のところにも寄って帰りましたよ、楽しかったそうですよ」
指「おっ!そうか!楽しかったか!」

学生さんも緊張したと思いますが、指導する先生も大変なんだな、と。
楽しかったというコメントを聞いた指導医の先生、
心なしか嬉しそうに顔がほころんでいました。

こうして明和病院で実習を受けた学生さんの中から、
毎年明和で研修を志す人が出てくるのも納得です。


あと、木曜日には兵庫医大救命センターで研修を受けている
1年目の研修医のY先生を激励する(という名目の)食事会を
焼肉屋さんで敢行しました。

当日なかなか私の仕事に目処がつかず、
ようやく一区切りつけて研修医室を見に行くと、
なんと部屋は“もぬけのカラ”
それぞれの院内PHSも各机の充電器にささってる。

ありゃ!
待たせてしまったか!
と、慌ててみんなに「19時半お店に集合!」とメッセージを送ると
寮で待機していた人や移動中の面々から
「了解です!」とポンポン返事が返ってきた。

急いでお店に予約を入れて電車で向かうと
続々と「うぃ~~っす!」と集まってきた。

前回12月の激励会にも参加してくれた兵庫医大の1年目のK先生、
今回も駆けつけてくれました。
IMG_2984

しっかりお肉を食べて
IMG_2985

石焼ビビンバ食べて
IMG_2986

シメはやっぱり冷麺(ハーフサイズ)
IMG_2987

食べ終わった後も会話が盛り上がり
気がつけば最後のお客さんになっていました。

今年度の1年目の先生の激励会はこれでおしまい。
来年度も新しい1年目の先生が
お互いを励ましあう光景が見られることでしょう。

早いもので10ヶ月。
この春、彼らにも後輩ができます。

すっかり顔つきが変わった彼らを見て
“もう大丈夫”
と思う今日この頃。。。


臨床研修 事務担当 N

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メッセージ

2017年2月7日

このブログは、
昨年4月に突然臨床研修に担当になった一人の事務員が
少しでも明和病院の臨床研修のことを知ってもらおうと
(伝わっているかはさておき。。。)
今まで書いたことがないブログというツールを使って
多くの医学部の学生さんを対象に
つたない文章で情報発信を始めたことにより誕生しました。

しかし、今回は、
この春から明和病院で研修予定の5人の医学生に向けてのメッセージです。

Kさん、Hさん、Yさん、S君、T君

今週末の2月11日の土曜日から3日間
とうとう第111回医師国家試験という最大の山場を迎えますね

ある人は明和病院の病院実習、
ある人は病院説明会などで初めて会った日から
採用試験、マッチング、卒業試験とあれよあれよと言う間に日は経ち
その日はやってきました。

昨年の秋以降、
国試の発表が終わってから初めてお互いが出会うより、
一緒に国試に立ち向かう心のつながった
“チーム”ができたらいいな。と思い、
わずかな機会ではあったけれどできるだけ集まって
「これからお互いに頑張ろう」と励ましあいましたね。

君達はかつて既に医学部に入学するという大きな山を越えてきました。
そして無事6年まで進級し、卒業試験にも受かりました。

だから既に十分実力は備えています。
あとは、今まで自分がしてきたことを信じて、
チームメイトの顔を思い浮かべて乗り切ってください。

3月17日。
桜咲くお知らせを心から待っています。

追伸:今日もだけど、今週末はもっと冷えるらしいから
   風邪だけは引きなさんなよ。

心から君達を待っている 臨床研修 事務担当 N

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 特に見学したい内容、などを明記の上、
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 までご連絡ください。

基本的臨床能力評価試験

2017年1月31日

日本医療教育プログラム推進機構(JAMEP)が主催する
「基本的臨床能力評価試験」というものがある。

明和病院では1年目の研修医4名に受けてもらった。

この試験は、研修中の臨床研修医の客観的な臨床能力の実力を知ることにより、
今後研修病院が力を入れるべき内容を把握し、研修医の総合的な臨床能力のスキルアップに
役立てることを目的としている。
そして全国各地で同じ試験を実施している他の研修病院と比較することにより、
臨床研修プログラムそのものの評価に役立てることができる。

さて、この試験、
内容はなかなかハード。

3時間で100問の問題を解かなければならない。
中には、設問も答えの選択肢も全て英語で書かれているものまである。

これだけの試験は1年前の医師国家試験以来だろう。
まぁ国家試験に比べれば何もかも遠く及ばないが、
1年のブランクが身にしみているかもしれない。

試験が始まるまでは、
「終わったら途中退出してもいいですか~~」
などと言っていた彼らも、
試験問題のページをめくって、“これはエライこっちゃ”と
表情が変わったような、、、??

試験中盤の風景
020 170131 基本的臨床能力評価試験

既にお疲れの人もいます。。。

個人の成績でどうしようというものではないので、
3時間、無事に完走してください。

臨床研修 事務担当 N

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患者さんを津波から守る

2017年1月28日

明和病院は西宮市の海沿いに位置している。
今後起こりうる南海トラフの地震により、津波が発生した場合には
大なり小なりその影響を受けるはずである。

平成23年3月に発生した東日本大震災を受けて、
改めて津波による被害がクローズアップされ、
西宮市においても地域防災計画が改訂された。

さて、改訂された地域防災計画の想定によれば、
南海トラフの地震が発生した場合、
西宮市では震度5弱~6弱(長い横揺れが1分以上継続)、
津波の第1波は90~110分で到達し、1m規模の津波の到達時間までは
112分と予想されている。

更に、地域の高低差や建物の立地などを考慮した
ハザードマップによれば、明和病院周辺でも
30cm程度の浸水が予想されている。

では、津波が押し寄せてきたら明和病院は何をすべきか。

先ずは患者さんの安全確保、そのためには1階にいる患者さんを
1時間半から2時間以内に全員2階以上のフロアに避難誘導しなければならない。

明和病院では平成25年から訓練を実施し。
平成26年からは夜間、病院に職員が少ない状況で地震が発生したとの想定で
まさに『ガチ』の訓練を毎年繰り返してきた。

今年もまさに今日、1月28日(土)に訓練を実施した。

当直医師、当直技師、薬剤師、そして夜勤の看護師が
予め作成されたアクションカードをもとに振り分けられた
応援先の部署(北館1階病棟とER)に駆けつける。

常に『何が起きても冷静沈着』なER看護師は、
病院幹部が到着するまでの間、災害対策本部を立ち上げ
建物の被害状況から患者さんの避難状況まで把握し
病院の司令塔の役割を果たす。

【災害対策本部】
災対本部

医師も患者さんの避難誘導に全力を尽くし、
避難が完了すれば手当が必要な患者さんのケアにあたる。
DSCF7124

時間外は医師の数も少ないが、その中で必ず研修医も1名当直している。
この時ばかりは『研修』の肩書きを捨て、
一人の医師として立ち回らなければならない。

訓練を始めた当初(平成25年)は歩けない患者さんを
布製の担架や車椅子ごと階段で運んでいたが、始めた途端に気がついた。

平成25年当時の訓練写真
【布担架による搬送】
H25布担架
【車椅子による搬送】
H25車椅子

“階段を昇り降りするとき車椅子による患者搬送は危険だし重たいし時間がかかりすぎる・・・”
“布製の担架はそれなりに有効だが、数をそろえるには費用がかかりすぎる。”

そこで、普段からお付き合いのある近隣消防の救命士さんたちの協力を得て
安全に素早く患者さんを搬送する手段を教えてもらった。

用意するものはひとつだけ。それは『患者さん1人に1枚のシーツ』。

シーツは入院患者さんであれば誰でもベッドにシーツが敷かれているので
実際には何も必要ない。

さて、シーツ1枚で劇的に変わった。

まず、同じフロアを移動する場合、
患者さんはシーツに横になり、手を胸の辺りで組む。
次にシーツで患者さんをくるんで頭側のシーツをねじって絞る。
そして、

一気に引く!!!

これで、たった一人の職員が同じフロアであればどこまででも引いていけるし
意外と引く力も必要ない。因みに、段差のないフロアをいくら引いても
患者さんは痛くも痒くもない(はず)。

こうして沢山のシーツにくるまれた患者さんが階段の前に集められる。

【集められた患者さん】
ひと包みに1人ずつ職員が扮した患者さんが入っています。
集められた患者

次に、今度は患者さんの頭側と足側の両サイド、計4人が
外側からシーツをクルクルと巻き込み持ち上げる。
コツは、患者さんの体のギリギリまで巻き込むこと、
こうすることで患者さんの体がブレずに安定する。

そして、階段をゆっくり上がる。
階段をゆっくり上がる

スタッフがはめている滑り止め付の軍手は、
かつてスタッフ役をした職員からの意見を参考に取り入れた。
これで手が痛くなるのも格段に軽減された。
(これがないと、1人搬送しただけで握力がなくなる)

病院という職場は、医師も看護師も入退職が多いので、
毎年少しずつ改良を加えながら何度も同じ訓練を繰り返す。
こうして新しく入職した職員にも体験してもらうことで
いざという時に滞りなく動けるよう備えている。

命を救う方法は、何も手術や薬だけではなく、
最後は『人』である。

決して待っているわけではないが、
いつか必ずやってくる“その時”に備えて。。。


【 平成29年1月31日(火)追記 】
訓練当日、神戸新聞の記者の方が取材に来ていたのですが、
なんとその時の内容が1月31日付の神戸新聞の朝刊に掲載されました!!
研修1年目のK先生(一番右側)もしっかり写っています。
170131神戸新聞

新聞記事のPDF版はこちら

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