医療法人明和病院

医療機能評価機構認定病院、臨床研修指定病院、兵庫県がん診療準拠点病院

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明和病院 ブログ

基本的臨床能力評価試験

2018年1月30日

日本医療教育プログラム推進機構(JAMEP)が主催する
「基本的臨床能力評価試験」というものがあります。

明和病院では昨年に引き続き
1年目の研修医4名が試験を受けました。
(このために外病院で研修中のH先生も召還され、
 久し振りに1年目4名全員が揃いました)

この試験は、研修中の臨床研修医の
客観的な臨床能力の実力を知ることにより、
今後研修病院が力を入れるべき内容を把握し、
研修医の総合的な臨床能力のスキルアップや
臨床研修プログラムそのものの評価に
役立てることを目的としています。

なので、成績によって研修医個人の評価がどうのというものではないし、
月のお給料に影響はありません。
※ これを聞いて4人ともが胸をなでおろしていた。。。おいおい。。

が、、、、
全国各地で同じ試験を実施している他の研修病院と比較できるので、
順位から偏差値まで洗いざらい出てしまいます!!

さて、この試験、
2時間で60問(5択)の問題を解かなければならない。
去年は3時間で100問の設問に答えなければならなかったのに比べると
大分楽になったと思います。
(去年は終わると同時に全員げっそり疲れてはった)

そんな過去の話はよそに、
試験が始まるまでは、みんなのん気なものです。

研修医①『わかんなくなったら「3」選んだら当たるかな』
研修医②『いやいや、「2」「3」「4」のどれかじゃない?
    「4」とか「5」とか確率低そう!』
 N  『・・・・。君ら大丈夫か??
     ほんまに国試通ったんか!!??』

確率の問題にしても頭が悪すぎる会話の内容に頭が痛くなり
試験の結果が思いやられます。。。

しかし、始まってしまえば国試以来の『試験』。
黙々と問題を解いていました。

さて、今年はどんな結果が出るでしょう??
(結構心配。。。)


******『平成30年2月23日 追記 』*****

昨日JAMEPより、「成績通知書」が届きました!!

個別の成績はさておき、
(ん?何で “さておき” なん!?というツッコミは謹んでお断り~)
何と、4人の総合成績が459病院中、92位でした。
この数字だけ見てもピンと来ませんが、
要はトップから20%の位置にいたということ(驚)!!

研修医一人ひとりに封のされた個人の成績表を渡しましたが、

研:『Nさん、全員の点数知ってるんですか~?』
N:『知ってるよ~~(不敵な笑い)』
研:『他の人の成績ってどうでした~?』
N:『自分で聞かんかい!』
 気になるけど聞けないのね~~~(笑)

今回の成績に甘んじることなく、
研修プログラムの更なる充実を図っていこうと思います!


臨床研修 事務担当 N

※臨床研修医の採用情報
 http://www.meiwa-hospital.com/recruit/resident/

※明和病院では医学生さんの病院見学を随時受け付けています。
 ご希望の学生さんは、所属大学、学年、氏名、希望の見学候補日、
 特に見学したい内容、などを明記の上、
 t.nakayasu@meiwa-hospital.com (総務勤労課 中安)
 までご連絡ください。

ERオープンカンファレンス

2018年1月25日

明和病院の明和ホールで
ERオープンカンファレンスが開催されました。

明和病院の医師、看護師、コメディカルに加えて
大勢の方にご参加いただきました。

座長は副院長のH先生。
1年目のS先生と2年目のY先生が
ERに搬送された患者さんについて
症例報告を行いました。

症例報告
 (1)「突然の呼吸苦で搬送となった1例」 1年目S先生
  

 (2)「過換気で搬送となった1例」    2年目Y先生
  

また、近畿大学 救急部の橋本直樹先生にお越しいただき
『研修指定病院におけるERの意義』 と題して
ミニレクチャーをしていただきました。

更に特別講演として、移植関連の演題を2本
ご講演いただきました
 1. 『心停止後角膜移植について』
   兵庫アイバンク 事務局長 渡邊 和誉 先生
 2. 『心停止後腎移植について』
   兵庫医科大学 泌尿器科 教授 野島 道生 先生

明和病院は、脳死下における臓器提供はできませんが、
心停止後の臓器提供は可能であり、
貴重なお話を聞ける機会に恵まれました。


臨床研修事務担当 N

※臨床研修医の採用情報
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患者さんになってみました!

2018年1月21日

他人にはどうでもよいことではありますが、
私はかれこれ30年以上の花粉症。
春先になると鼻がムズムズ、グスグス。。
花粉以外にも、ホコリっぽいところや、
何がきっかけか分からないタイミングで
くしゃみと鼻水が止まらなくなります。

そんな事態に備えて数年に1度、鼻の中をラジオ波治療していたので
昨年末にかかりつけの耳鼻科の先生のところに行って来ました。
すると今回は、
『Nさんの場合はそもそも鼻中隔(鼻の奥の左右を隔てている『壁』の骨)が
 曲がっていて詰まり易いから、
 そっちを治してみたほうが良いんじゃないかなぁ』 と。

早速、我が病院の耳鼻科に相談して、頭部CTを撮影してみると、
鼻中隔が見事にグイッと左に曲がっています。

てなわけで、
この際、思い切って明和病院に入院して手術することにしました!

入院日は1月某日、入院してその当日に手術することになりました。

予定では4日間の入院ということもあり、
奮発して個室部屋を希望したところ、
連日ベッドがパンパンに埋まっている中
無事に個室入院が決まりました
毎日ベッドコントロールに苦慮している
看護師のM主任さんのご苦労をお察しいたします。

今回は、
耳鼻科にローテート中の2年目のS先生が手術に一緒に入り、
麻酔科にローテート中の2年目のF先生が麻酔管理のための
気管内挿管をしてくれます。

気管挿管をしてくれるF先生には、
『挿管の時に前歯を折ったり唇切ったりしないでね~』と
さり気なくプレッシャーをかけてみました(笑)

さて、病室に入ると、
師長さんに始まり、病棟の担当の看護師さんや手術室の看護師さん、助手さんが
入れ替わり立ち替わりでやってきてテキパキと仕事をしていきます。

なんせ自分の職場です。
知ってる人である確率の高いこと高いこと。。。

そうこうしていると、廊下で師長さんの声と
もう一人聞き慣れた声が聞こえてきます。。。

師長さん:『Nさんが耳鼻科で入院してるんですよ』
????:『ほぅ、そうか』

!!!・・・・頭の中で、有名な「ダースベイダーのテーマ」が流れてきます・・・・

我が部屋の前でベイダー卿の足音が止まり、
扉の開く音とともに、カーテンの向こうから
ベイダー卿:『きみー、こんなとこで休憩しとんのか~~?』

そうです。ベイダー卿とは、我が病院の大ボス。Y院長先生です。
外科のカンファレンスの後に、患者さんを見舞いがてら
見つかってしまいました。(院長には入院すること黙ってたのに)

院長:『ワシも鼻中隔曲がっとんねんけど、手術する根性がないからしてないねん』
・・・この手術、根性が必要やったんか!??

N:『数日ですけどお世話になります』と頭を下げると
院長:『まぁお大事に~』
と、患者さんに接するお医者さんとしてのお言葉を有難く頂戴しました。

手術開始時刻が迫って手術室に赴くと、
ここにも知ってる面々がすらり。
手術台の上に大の字に横になると、麻酔科のT部長までが〝ぬっ”と上から覗き込んでいます

麻酔の指導を受けてる2年目のF先生も脳波を測定するシールを
額にペタペタと貼っていきます

やがて麻酔がかかり始めると、
目の前がボンヤリしてきます。。。
意識があるうちはパチパチと瞬きをしていたのですが
そんな時間も一瞬にして過ぎて意識を失いました・・・・

無事手術が終わり、2時間くらいは意識がボーっとしていましたが、
それも回復したころには研修医だけでなく
形成外科の先生達も覗きに来てくれました!!

術後は鼻の中にギッシリ圧迫止血のガーゼが詰め込まれて
口でしか息ができないため飲むのも食べるのもひと苦労。
鼻に当ててあるガーゼを晩ご飯の卵スープに
浸してしまいました。。。

2日後にはガーゼが取れると一気にQOLが上がりました!
お昼ごろ熱が上がってヒヤリとしましたが、
食欲も増えてすっかり元気!

と、言いたかったところですが、、、

手術後に起きる『侵襲熱』が微妙に続きます。
まさか風邪とちゃうやろか。。。
ということで、耳鼻科外来での術後処置に合わせて
念のためにインフルエンザの検査をしましょうと。

インフルエンザの検査って知ってる?
細い綿棒を鼻の奥に突っ込んでグリグリするやつ!
鼻の手術してるのにそんなことしたら鼻血がブーッってなるやん!

喉のぬぐい液で検査するんかな?
と、思いきや
主治医のS先生が取り出したのは
鼻から入れるファイバーカメラ!

S先生『これで見ながら検体取ります』
ひょえーっ、そんなことできるんや、、

がっつり切った手術の割に
麻酔が切れてからも特に痛みはなく
いやーうまいことできるもんやなぁ、
と思っていたところでの術後処置、
当たり前だけど、ちょっと痛かったわけよ
しかも全然我慢できる程度に、、、

ところがね、
その直後に少々気持ち悪くなり、

何と!何と!!!
人生初めての迷走神経反射を経験しました!

S先生に『さっき気持ち悪くなってね~』っと話すと
さすがはS先生、慌てず騒がず、
『顔色悪いし、汗かいてるし、迷走神経反射やな、看護師さん、血圧測ってー』と言うと同時に
診察台をヒュ~っとフルフラットに倒します。

血圧を測ると(記憶が曖昧やけど)100の40くらい。
冷や汗かきすぎて寒い!

ダッシュで病棟に戻ると、
間髪入れずに看護師さんが入ってきて、
『Nさん!大変!!インフルAが出た!!!』

えぇぇぇっ! まぢか。。。
そしてその後に何かを抱えた病棟の助手さんが続きます
・・・?
もしかしてそれはポータブルトイレ!!??

そうです。
聴診器や血圧計、体温計に至るまで本人専用の(他の患者さんと共有しない)
ものが用意され、目の前にある病棟のトイレに行くことも許されず
部屋の扉には面会制限の表示が貼られ、
ポータブルトイレと尿瓶が用意されました。あっという間の1分足らず。

感染に対する意識の高さと統率の取れた行動には感服です。
術後管理が終わって退院可能となり、
院内感染のリスクを抱えるにもかかわらず、
退院を1日先送りしてくれたことに心から感謝。

そんなこんなで退院は1日先送りになりましたが、
インフルになってしまった以上、
職場復帰は少し先になります。(ムフッ♪)

入院してみて気付いたこと。

うちのお医者さんは患者さんにとっても優しい。

うちの看護師さんも患者さんにとっても温かい。

そして、共にとても優秀!!!

よく、病院食は美味しくないと言われるけれど、
うちのごはん(常食)はとても美味しいと思う。
朝のパンとか種類も色々な上に毎日フッカフカだったし♪
(パンが温かくてフッカフカって大きいよ~~♪)

改めてたくさんの人たちに支えられていると感じた数日間でした。

耳鼻科の主治医のS先生
中3病棟のO師長さん
受け持ち看護師のMさんをはじめお世話をしてくださった
全ての看護師さんと助手さん
お見舞いに来てくださった沢山の方々

本当にありがとうございました!!
今後とも宜しくお願いいたします!!


  入院してもタダでは起き上がらない臨床研修事務担当 N

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2018 謹賀新年

2018年1月2日

あけましておめでとうございます

早いもので私が研修医の担当を始めて
1年と9か月が過ぎ、2回目のお正月を迎えました。

ということで、
昨年に引き続き、春から明和病院で研修を始める医学生の
医師国家試験の突破を祈願をしに
今年も京都の北野天満宮まで
合格祈願に行ってきました。

1月2日と言えば、世間は初売りのバーゲンが始まり、
北野天満宮では合格祈願に訪れる参拝の人や
『天満書(てんまがき)』(書初め)なども行われ、
細い参道は人で溢れかえります。

そこで、神戸の人工島に住んでいる私は、
夜も明けきらない(てか、真っ暗)うちに家を出て
始発の電車で京都に向かいました。

乗り換えること3回、
ようやく夜も明けきったところで
かつて私が学生時代を過ごした京都市営地下鉄の
今出川駅までやって来ました。

そこから更にバスに乗り換え、
北野天満宮にたどり着いたには7時半頃。

先ずは大鳥居の下で深々と一礼。

細い参道の両側にびっしりと並ぶ的屋さんも
朝の準備に入っているところは、まだちらほら。

ところが、門をくぐって本殿にお参りに行くと、
去年より1時間以上早く着いたのに、
そこには既にお参りの長い列が!

お参りのために順番に並んでいると、
私の後ろに家族連れが並んだ。

  母『あんた一番危ないんやから
    1万円くらい放っとき!!』
  子『えーー。お札持ってないよーー』
  母『ほな、お母ちゃん貸しといたるから・・・・・
    ・・・あかん。10円玉あらへん。
    100円玉しかあらへん。』
  子『5円玉はー?』
  母『ない! ・・はぁ、100円とは高額な・・・』

  (どっちやねん!!!)

思わず振り返りたくなった(笑)

そうこうしているうちに私の順番。

先ずはお賽銭をじゃらっと投入!

二礼二拍手をしてから、
 学生さん一人ひとりの大学名と氏名を唱えて、
〝第112回医師国家試験合格”と唱えて
最後に改めて深々と一礼。

しっかり願掛けしてきました。

その後
お守り(1人1つずつ)と、絵馬を買い、
絵馬には願い事をしっかり書いて、
日当たりのいい明るい所に提げてきました!
 

御神矢は研修医室にお祭りしておくね!)

そういえば、学生さんのうちの1人が
我が家と目と鼻の先に実家があることを思い出し、
連絡をしてみたらちょうど実家に帰省中!!
そのまま直接手渡すことができました!

今年もしっかり神頼みもしてきたので、
あとは彼らが体調を崩さず
最大限のポテンシャルを引き出せることを
心から祈っています。

北野天満宮の梅の木のつぼみは大きく膨らみ
あと少しで可憐な花を咲きそうです。
その頃には国家試験も終わっているかな。

あとの人にはお守り郵便で送るから待っててね!!

明けた2018年!!

果たしてどんな年になるんでしょうか。
今からとても楽しみです!!


 臨床研修 事務担当 N

※臨床研修医の採用情報
 https://www.meiwa-hospital.com/recruit/resident/

※明和病院では医学生さんの病院見学を随時受け付けています。
 ご希望の学生さんは、所属大学、学年、氏名、希望の見学候補日、
 特に見学したい内容、などを明記の上、
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