医療法人明和病院

医療機能評価機構認定病院、臨床研修指定病院、兵庫県がん診療準拠点病院

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Road to X(その弐)母さん!事件です!

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2017年12月27日

F先生のアメフトの試合を観に行く日は、
11月11日(土)と決まった。

F先生は日頃からトレーニングを欠かさない。
ちゃっかり(?)近所の母校(H医大)のトレーニングルームで
日々鍛えている。

昨年の4月に明和病院で臨床研修を始めてからも
じわじわと体は大きくなり続け、
病院の廊下で遠くを歩く後姿を誰が見ても、
「あっ、F先生だ!」とわかるくらい
でっかくなっていた。

そして、10月21日(土)
2部リーグトップの座をかけて臨む
大切な試合の日の朝、
F先生の姿は研修医室にあった。

試合は午後から大阪の鶴見緑地公園。
気持ちを鼓舞するために音楽を聴きながら
静かに自分のデスクに座っていた。

N『午後から試合やね!今日は応援行けないけど、
  テンション上げて頑張って行っといで!』
F先生『あざっす!頑張ってきます!!』

そう言って彼は颯爽と試合に出掛けて行った。


明けて月曜日の朝、、、

研修医室の扉をガラッと開けて、
N『かっきーー(F先生の愛称)!試合どうだった!?』

すると部屋の奥から、
F先生『Nさん!勝ちましたーー!!』と、いい返事!

N『おぉーーっ!!おめでとう!!』

・・・でも、何か様子が・・・変。

F先生『でも、、、ACL(膝の前十時靱帯)やっちゃいました。。。』

N『えぇーーーーーっ!!??』

見ると、彼は前の椅子に右足を真直ぐ伸ばして置いて、
痛々しい姿を見せていた。

がっくり肩を落とすF先生。

それもそのはず、
この段階で負傷するということは、
2部リーグトップの座を勝ち取った後、目前に控えている
1部リーグとの入れ替え戦という最大の山場の試合に
出場できないかも知れない。

F先生『でも俺がタックルして止めたお陰で勝てたんです』

しかし、彼の口調には明らかな悔しさと無念さが滲んでいた。

『今日、整形でM先生の診察受けるんです。
 ・・・やっちゃいました。
 次の試合、ガチガチに膝固めたら試合に出られるかな・・・』

でも彼は、
自分が試合に出たいということと、
チームが勝利して1部リーグに返り咲くこと、
どちらを選ぶべきか、頭の中では分かっていたと思う。
 
    「その参」(医師から患者に転身)につづく


臨床研修事務担当 N

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