医療法人明和病院

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救急車同乗研修

救急車同乗研修

2017年11月18日

最近めっきり寒くなりましたね
駅の改札前などで寒風吹きすさぶ中、
年賀葉書を売る人が
マッチ売りの少女のように見えてしまうのは
私だけでしょうか。
寒い中の仕事は体にこたえそうです。

さて、我々の研修医もこの寒い中、
1年目の研修医が西宮市消防局の鳴尾消防署に
1日研修に行ってきました。

内容は、出動する救急車に乗って、
病院に搬送される前の患者さんがどのような課程を経て
病院に搬送されてくるのかを体験してくること。

そこで見えてくる救急車要請の実態や、
救急隊員さんたちの日々の苦労、
そしていつもは患者搬送時にしか話ができない
救急隊員さんたちとコミュニケーションを取ること

そこから色んなことを学んで欲しいという思いで
今年から始まりました。

私も初日は挨拶を兼ねて消防署に行ってきました。
月曜日から木曜日まで1日1人ずつ交代で研修です。

初日はT先生。
寮からスクラブの上に防寒着を来て自転車で消防署に登場。

最初の業務は、夜勤から引き継いだ救急車両や
装備の点検を・・・・・・・と言いかけたその時、

館内にアナウンスが響きました。

『救急要請。●●町●丁目・・・』

救急隊員がダッシュで飛び出します!
T先生も何がなんだか分からないまま後に続きます!

車庫の横には本部から伝送されている位置情報が
モニターに表示されていて場所を確認します。

この情報は救急車の中でも確認でき、
各救急車の場所はGPSでリアルタイムに本部や
消防署と共有されています。

そうこう言っている間に
T先生も救急隊のガウンを着て救急車に乗り込み
扉が閉まります。

そして、あっという間にけたたましくサイレンを鳴らして
西宮の町に飛び出していきました。

T先生が出動してから、
しばらく救急隊の人にお話を聞きました。

昔に比べて救急要請の件数は
着実に増えているそうです。
因みに、西宮市内の昨日の救急搬送件数は47件でした。

この間にも、車庫の救急車2台は共に出動し、
西宮浜の分署の1台も出動したため、
鳴尾消防署管内の3台が同時に出動していました。

それぞれ現地に急行し、
患者さんを収容、バイタルなど現場で取れる
限られた情報をもとに搬送先を考え、
受け入れ相談の電話を入れて、
受け入れ可能となったら搬送する。

病院で申し送りをして
次の出動に備えて準備をしながら消防署に戻る。
時には戻る途中で出動要請を受けることも・・・

これをひたすら繰り返すそうです。

雨の日も、風の日も、
灼熱の日も、
今日のように寒風吹きすさぶ日も・・・

そういえば今年の春に研修を終えた研修医が、
救急隊の受入れ要請の電話を受けた後、
よく救急車の搬入口の外側で待っていたことを
思い出しました。

彼はどんなに寒い日でも、
手が空いていれば屋外で救急隊を待っていました。

救急隊に、そんな彼の姿は
どのように映ったのでしょうか。

たった1日の短い研修ですが、
この短い研修を通じて『何か』を
学んでくれたことを期待しています。


臨床研修事務担当 N

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