サプライズ結婚式
2016年11月9日
現在は退院されていますが、以前中3病棟には笑顔の素敵な30代の患者さんがいました。
患者さんには妹さんがおられ、日程の都合と患者さんと家族の希望で、病室で妹さんの結婚式を挙げることになりました。
受け持ち看護師がコーディネーターとなり妹さんと打ち合わせを行い、当日の病室の飾りつけを看護師が行い、
患者さんの着替えや化粧はお母様と看護師とで行いました。
お母様と妹さんが入場され、ついに結婚式が始まりました。
妹さんはウエディングドレスへドレスアップし、とても綺麗で病棟スタッフ全員に笑顔が溢れました。
院長をはじめ患者さんの親友や病棟の患者さんたちも集まり、盛大なお祝いになりました。
結婚式終了後患者さんから「こんなにたくさんの人が集まってくれて本当にうれしい。本番の結婚式には元気で出られるように治療を頑張ろうと思う。当日の朝は痛くてたまらなかったのに結婚式の時間は痛みや苦痛が嘘みたいに全くなかった。」と言われてしました。
ご家族からは「この病棟に入院して本当によかった。みなさんのおかげで本当にいい結婚式ができました。」と言われ、私達病棟スタッフも式に参加し幸せな時間を共有できました。
どの患者さんにもこの病院でよかったといってもらえるような看護をしようと改めて心に誓いました。
中3 M.Y
何年か前にも男性の患者さんの娘さんの結婚式を病院で執り行いました。
患者さんは終末期の状態でとても本来の結婚式場に外出することは困難だったために、その娘さんが父である患者さんに
花嫁姿を見せようと、会議室に緋毛氈を敷いて、
車いすに乗った患者さんが(家族に手伝ってもらいながら)花嫁の手をとって入場したのを思い出しました。
そのかたはその後まもなく亡くなられましたが、娘さんとご家族から何度も感謝の言葉をいただきました。
患者さんの家族の結婚式は、患者さんにとっても挙式する本人にとっても一生に一度(おそらく)のことなので、
できる限りのことをしてあげたいですね。
素敵な気配りと看護をありがとう。 看護部長室 H.Y